今回は「20代で転職するってどうなの?ありなの?」という悩みに答えていきます。
20代というと20歳から29歳を指しますが、この10年間も激動の期間です。
例えば大学を卒業して新卒入社するのが22歳。
中堅社員として頭角を現し、チームリーダー、プロジェクトマネージャーとして働く29歳。
同じ20代といっても全然立場が違います。
そんな中でも他社の動向が気になり始めるのが、25~29歳という範囲ではないでしょうか。
脱新人をしてある程度一人で仕事ができるようになり、中堅社員としてバリバリ働き始める時期かと思います。
会社で働くことに慣れ、友達が働ている会社の良いところや悪いところを聞いたりして、自分の職場の良いところや、悪いところが見えてきたりする時期ではないでしょうか。
「このまま客先常駐で働き続けられるんだろうか。。。」
「残業が多すぎる。。。」
「有休がとれない。。。」
「上司がパワハラなんです。。。」
仕事に慣れてくることで、仕事以外の部分に注目することができるようになり、今後のキャリアが心配になってきたりします。
20代で転職するってどうなの?
中堅社員としてばりばり働いているあなたが、転職を考えた時に、
「実際、転職ってどうなんだ?」という疑問が浮かぶかと思います。
それは、金銭的なものかもしれません、キャリアとしてまちがっていないのか、まだまだ根強い終身雇用からくる転職に対するネガティブイメージなど色々あるでしょう。
15年以上のSE経験と3回の転職経験を持つ私からすると、「転職はあり」です。
ただし条件があります。
- 3年は同じ場所で働くこと
- 前職で成し遂げたというのもがあること
3年は同じ場所で働くこと
私が考えるには、転職して新しい会社に入社した後、その職場に慣れて100%の力を発揮するには1年が必要だと思っています。
1年を通して、仕事の中で発生するイベントを経験し、仕事の内容もようやくマスターしてくる時期かと思います。
そして、2年目から、その会社の一員として、パフォーマンスを発揮していくイメージです。
2年目になるとある程度のポジションが出来上がってきて、業務の改善提案、実行、会社を発展させるために仕事をしていくのです。
4年だと長いですが、3年という期間がもっとも集中して内容を濃くやっていけるスパンかと考えています。
前職で成し遂げたというものがあること
3年間精一杯、仕事をして「会社に貢献できた」ということが、何かひとつでもあるか?
ということが大切です。
ただ、適当に3年間過ごしていてはダメなんです。
1年目は与えられた仕事をやりきることで精一杯という感じでしょう。
ようやく2年目から、仕事に慣れ俯瞰した目で、自分の業務を見直すことができるようになります。
その状態になると、今やっている仕事について、何か改善できることがないか、常に考え、実行できるレベルになります。
2年目、3年目と、この俯瞰した視点から、仕事をしていくわけです。
この2つの条件に当てはまっていれば、転職しても問題ないと私は考えます。
転職活動中に面接などで色々な質問をされますが、志望動機や、自己PRなど答えに困ることはありません。
自信をもって転職活動ができるでしょう。
もしあなたが転職しても大丈夫そうでしたら、是非、転職を視野に入れましょう。
20代SEがやるべきこと
20代SEがやっておくべきことは、転職サイトへの登録です。
転職は考えていなくてもいいんです。とりあえず登録しておけばいいんです。
転職サイトに登録しておけば、ソフトウェア業界の求人情報が勝手に入ってきます。
その情報を活用し、世の中で需要が増えているスキル、自分の価値をあげるられるスキルを分析するのです。
もし、「これだ!」という案件があれば、転職するのも手でしょう。
長いスパンで、仕事をしながら、同業界の情報を集め続けるのです。
転職先の情報を集め、転職活動をしていくにあたって、注意すべきポイントがあります。
それは、客先常駐SEはオススメしないということです。
ここからは、今、客先常駐SEとして働いている人、転職先の候補に客先常駐SEを考えている人に、注意してほしいことを説明します。
おすすめできないSEの種類
転職を視野に入れるにあたって、今、客先常駐SEとして働いているひともいるかと思います。
表向きは請負開発という契約になっていますが、客先常駐SEとして働いているSEが非常に多い業界です。
私が客先常駐をおすすめしない理由は、下記の通りです。
- 上流工程に携われない
- 人を使う側に回れない
- 自由がない
- 将来が不安
上流工程に携われない
上流工程の要件定義などは、常駐先(発注元であるお客様)の社員が行っている為、自分たちが担当するのは詳細設計などの、下流工程からという状態。
システムエンジニア(SE)なんですから、ソフトウェアを使うお客様からの要望を聞いて、要件定義からリリースまで携われるようにならなければなりません。
人を使う側に回れない
客先常駐SEは基本的に発注元の社員のもとで仕事をします。
発注元の社員が、プロジェクトマネージャーとしての役割を担う為、自社のリーダーは、形だけということが多いです。
将来的に人をまとめるスキルをつけていきたいという人には向きません。ずっと、下請けとして働き続けることになります。
自由がない
常にお客様から見られている為、自由がありません。
せっかく自社の勤務制度のフレックス勤務が採用されていても、時差出勤とか、早めに帰るとかはできません。
有休を使うにもお客様のご機嫌を伺いつつです。
GWを有休使って連続にしちゃおうなんていうのも、なかなかできるものではありません。
少しでも、お客様の心象を悪くすると、戦力外通告です。ちょっと言いすぎですが(^^;
将来が不安
客先常駐SEのお客様は、一般的に大手キャリア、大手メーカー、大手ソフトウェアベンダーなどが該当します。
当然、このお客様の組織も、若い世代の社員が入ってきますので、自分より若い人がチームリーダーになる場合が多くなります。
若いリーダーのもとで使われ続けるのも大変ですし、使う側も、自分のチームメンバーは若くてエネルギッシュな方がいいと考えてしまうものです。
なお、私が客先常駐SEとして働いていたころのお話は、次の記事にまとめています。
おすすめの転職先
私がおすすめしたい転職先は2つあります。
両方とも、私自身も経験してきましが、客先常駐SEと比較すると、残業時間的にも安定しており、働きやすい環境でした。
社内SE
大きな会社の情報部門などで働くSEのことです。
(中小企業では、情報部門をもっておらず、総務が兼務していることが多々あります。)
社内SEであれば、お客様は自社の社員になります。
社内のサポートデスクとしての仕事も担っているため、社員の方から、直接感謝されることが多々あり、やりがいがあります。仕事量的にも安定しており、残業が少ないのが特徴です。
ソフトウェアベンダーSE
自社ソフトウェア製品を開発している会社のSEです。
お客様は、自社製品を使っている会社になります。
客先常駐SEと比較すると、比較的、勤務は自由(時間や服装)です。
残業時間も波はありますが、激務という状況は少ないのが特徴です。(ソフトウェアの納期など融通が利くことが多いため)
客先常駐SEの場合、納期遅れが裁判につながるようなシビアなプロジェクトが多い為、残業時間がどうしても増えてしまいます。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
20代での転職を考えているあなたにむけて、何をすべきか、そして、注意すべきことを説明しました。
20代で転職する方は、10~15%ほどで、30代よりも多いようです。
終身雇用がなくなってきている現代において、転職を重ねて自分の働きやすい環境を探し続けることは、良いことです。
少しでも早く、転職先の情報を集め始め、自分の価値をあげていき、来るべき日に備えておくにこしたことはありません。
40代、50代になってから、初めての転職を経験するよりも、20代のうちから、転職先でうまくやりこなしていくスキルをつけていくべきだと考えます。
今回の記事を参考にして頂き、よりよりSEキャリアをみなさんにも見つけて頂ければと思います。
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