だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいご(⇒プロフィールはこちら)です。
派遣社員としてSEになりたいんですけど、メリットとデメリットってなんでしょうか?
だいご
まず、一番のメリットは技術力を極められるという点でしょう。
SEとしての働き方も色んな種類がありますが、派遣でSEとして働くのも一つの選択です。
一昔前は、派遣というとあまり良いイメージがありませんでした。
しかし、今はというと個人事業主として、フリーランスを選択する人も増えてきています。
やはり、派遣SEとしてのメリットが大きいからこそ、増えているんです。
私も色んな会社でSEをしてきましたが、各現場で派遣SEの人と働くことも多々ありました。
その中で、一緒に仕事をして、派遣SEとして働いた場合のメリットとデメリットが見えてきました。
本記事では、実際に感じたメリットとデメリットを解説していきます。
派遣SEのメリット
社員としてではなく、派遣SEをあえて選ぶ人も増えています。
増えてくるくらい、そのメリットも大きいものになってきている訳です。
では、実際に派遣SEとして働いた場合のメリットはどんなものがあるのか?というと次の通りです。
- 副業との親和性が高い
- 開発力を究められる
- 働き方が自由
①副業との親和性が高い
まず何と言っても大きいのは、副業との親和性が高いということです。
派遣の仕事として多いのは、組み込み系とか基幹系というよりも、Web系や業務系となっています。
そのため、要求スキルされるスキルもWeb系や業務系に特化した次のようなものになります。
派遣で要求されるスキル
- Java
- JavaScript
- HTML
- CSS
といったスキルが要求されます。
これらのスキルの良いところは、副業でも活用できるということです。
副業として世間的に多い案件は、Web系となっており、本業とは別にこういった仕事で収入を得られるのは大きなポイントです。
また、IT関係のスキルは日進月歩で変化しており、常に新しいスキルの習得が求められます。
しかし、本業と副業で同じスキルを共有できるのであれば、新しいスキル習得で2つから収入を得ることができます。
一粒で二度おいしいってやつで、いいことだらけです。
②開発力を究められる
派遣で仕事をすると、上流工程に携わる必要がありません。
上流工程は、同じチームの正社員SEが担当しますので、面倒なエンドユーザーとの仕様検討など不要です。
直接、エンドユーザーであるお客からお叱りを受けるようなこともありません。
あなたは、正社員SEが決めたことを、システムとして構築するだけです。
最新の技術を取り込んでいって、自分のスキルを高めつつ、より良い仕事をしていくだけです。
自分の開発力を高めること以外は、まったくやる必要はありません。
自分の将来の為になることに集中していきましょう。
③働き方が自由
3つ目に挙げられるのは、働き方のスタイルが自由だということです。
正社員SEであれば、所属した会社の規則を守らなければなりません。
就業時間、有休、休憩時間など、あなたの生活から自由がなくなってしまいます。
転職で会社を変えるか、定年するまでこの状態は続いていきますし、変えることはできません。
対して派遣SEの場合は、雇用される会社の状況に合わせて自由に働けます。
もし、派遣先の就業状況が自分のライフスタイルに合わなければ、派遣先を変えてもらうだけです。
だいご
趣味の時間とか、家族との時間など、あなたの生き方に合わせた働き方を、時代に合わせて選択できるのは、大きなメリットですよね。
派遣SEのデメリット
次に派遣SEとして働いていくデメリットを説明していきましょう。
実際に、同じ職場の派遣SEも見てきましたが、これから説明する部分が将来的にもネックになるだろうなと感じました。
だいご
今はいいんですよね。若いうちは…。
- 若い者に負ける
- 客先常駐SEよりも短命
- 上流の仕事ができない
①若い者に負ける
何よりも大きいデメリットはここだと感じました。
具体的に若者に何が負けるかというと、「体力」と「記憶力」です。
20代、30代のころは、若くて体力がありますので、無理して残業しても何とかなりました。
徹夜での仕事もできましたし、疲れ知らずと言えるぐらいの体力がありました。
しかし、40代、50代となってくると、無理が効きません。
残業や徹夜した分の疲れは、ずっと残りますし、集中力も格段に下がってしまいます。
やがて、無理した分は、体調不良や病気として返ってきますし、こうなってしまうと、仕事どころじゃありません…。
記憶力も年齢と共に落ちてきます。
新しいプロジェクトが始まると、色々な仕様とか、開発手法を覚える必要がありますよね?
これが意外と大変ですが、覚えないと仕事になりません。
こういった面で、若い人というのは有利だと感じます。
中年のSEが一生懸命、新しいプロジェクトの内容を勉強しているうちに、若者SEはすでに、開発に入っていたりします。
JavaとかHTMLなどの開発スキルは、どのプロジェクトに行っても基本的に変わりませんし通用します。
しかし、仕様などのプロジェクト固有の取り決めは、一から覚えなければなりません。
だいご
中年SEは、若者のスタートダッシュに置いていかれないように必死です…。
「経験が体力と記憶力をカバーする」なんて言いますが、これが通用するのは、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどの管理する側の人。
さらに、大規模で年単位の開発期間となる大きなプロジェクトのみです。
特にWeb系などは、小規模な案件が多いので、この法則がまったく当てはまりません。
②客先常駐SEよりも短命
次に挙げられるのは、短命だということです。
システム開発は、仕様検討を行う上流工程から、コーディング、テストなどを行う下流工程に分かれます。
これらの工程の中で、派遣SEが携わるのは、どちらかというと下流の工程であり、上流工程から携わる正社員SEよりも、どうしても短くなってしまいます。
担当する部分が違う為、プロジェクトに携わる期間は短くなってしまい、「システムが完成すれば次のプロジェクト!」というように、渡り歩いていくイメージです。
基本的に期間が短くなるため、勤務する場所も転々することになります。
とは言え、最近であれば、テレワークで仕事が出来るプロジェクトが増えてきており、転々とする必要も無くなってきているのが現状です。
特に、Web系の仕事はリモートでの作業が主流となっていますので、心配は無いかもしれません。
短命というデメリットはありますが、システムを作るためのスキル、技術力を買われて雇われているので、止む負えない話です。
逆に、正社員SEがユーザーと決定した仕様を、ソフトウェアやシステムとして作り上げる大切なポジションであり、スキルアップだけに集中できるメリットでもあります。
③上流の仕事ができない
前項とも関連しますが、派遣SEのデメリットとして「エンドユーザーとの仕様検討ができない」という面があります。
ユーザーとの仕様検討がSEの醍醐味とも言えますし、将来的にプロジェクトマネージャーや、コンサルにキャリアアップしていく上で、必要な経験となります。
この経験ができないと、キャリアアップは難しいでしょう。
将来的にフリーランスとして独立を考えている場合も、これらの上流工程を進めるスキルは必須です。
なぜなら、フリーランスは、エンドユーザーからの仕事を直接受注することが多いからです。
「こういったシステムを作って欲しい」
「この部分で困っているので改善してくれる人を募集している」
といった内容でシステムを作ってくれる人を探していることが多く、これらの要望に応えるには、仕様をヒアリングする力とシステムに落とし込む力が必須です。
だいご
逆に、「私は、開発だけやりたいんだ!」という職人気質の人や、もくもくとシステムだけ作りたい人には合っているかもしれません。
派遣SEの始め方
次に、派遣SEのおすすめの始め方を解説します。
未経験から派遣SEと始める場合も、将来的にフリーランスとして独立したいという場合も、一番ベストな始め方は、転職エージェントに相談することです。
正社員として転職する場合だけでなく、派遣や契約社員としてSEの仕事を探す場合も、有効な手段です。
次の記事では、エージェントを上手に使って、年収アップと家族との時間を勝ち取った方法を解説しています。
次の順番で、派遣SEとして活躍する道を歩みだしましょう。
- エージェントへの登録
- エージェントとスキル棚卸し
- あなたの希望に合わせた仕事探し
転職エージェントは、IT業界の最新事情を把握しており、さらに多くのエンジニアに対してサポートをしています。
その経験から、あなたの希望に合っていて、将来のキャリアアップにつながる最善の会社を紹介してくれます。
星の数ほどある求人の中から自分で選ぶのは無理な話ですし、もっといい案件があったかもという後悔もしなくて済みます。
無料ですので、使わない手はないサービスですので、将来の自分のために、遠慮なく使い倒しましょう。
まとめ
というわけで、派遣SEのメリットとデメリットを解説しました。
「私はコーディングするのがとにかく大好き!」
「ユーザーとの仕様調整とかあまりやりたくない!」
というあなたには、ピッタリなSEです。
派遣SEとしてスキルを磨いていけば、色んなプロジェクトで引っ張りだこのスーバーエンジニアとしてがっつり稼ぐこともできるでしょう。
未経験からSEを始める場合も、その登竜門としては比較的入りやすい方法です。
派遣SEとしてスキルを磨き、正社員SEに働き方を変え、将来的にコンサルとして稼ぐ道もあります。
メリットとデメリットを踏まえて、あなたのやりたいことは何か?
しっかり考えて、SEとしての人生を楽しみましょう。
だいご
それでは、楽しいSEライフを!
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