中小企業のSEで、Windowsパッケージソフト、iOSアプリ、インフラ、DBまわり色々やっています。
SE歴はかれこれ15年以上で、ざっくりいうと、大学卒業後、大手SIer→外資系社内SE→中小という経歴です。
「外資系社内SE」という記事で、1回目の転職までの経歴を見てきました。
ここでは外資系企業の中で社内転職した時の話を紹介していきます。
社内転職とはなっていますが、別会社の別職種に転職する場合も、参考になる内容かと思います。
「システムエンジニアSEから別の職種ってどうなの?」
「中途で別職種っていけるの?」
という疑問を、プロフィール紹介も行いながら解決していきます。
外資系企業で社内転職
私が働いていた外資系企業では社内のポストを公募制で募集しており、自分の役職や、職務内容に関わらず、だれでも応募することができました。
昇格して課長になるのも部長になるのも、エスカレーター式ではなく、募集に応募して、社内選考の末に決まります。
例えば、日本の会社で課長のポストが空いた場合、係長など部下の中から候補を絞り、社内選考の結果、決まるのが殆どかと思います。
こういった役職などのポジションを公募で募るところが、面白いところです。
できレースに近い場合もありますが、チャンスはだれにも公平に与えられているところは素晴らしいと感じました。
社内転職に至った経緯
外資系企業の変化の波が、社内SEをやっていた私の部署にもやってきました。。。
組織のスリム化です。
各部署に配置されていた社内SEを統合し、統合された部署で、全社を管理していこうという組織の方針変更です。この組織変更によって、転勤する可能性が濃厚になってきました。
家庭を守る為、転勤は避けねばなりません。私は、給料をキープしたまま転勤せずに仕事を続けられる道を探し始めました。
そして、見つけたのが社内募集をしていた別部署の管理職の案件です。
面接のこつ
SEとは関連しない別部署かつ別職種の面接です。
そのことを踏まえて、以下をとにかくアピールしました。
- 新しい部署をなぜ選んだのか
- 新しい部署にどんな貢献ができるのか
- 新しい部署の経験と知識不足をどうやってカバーするのか
なぜ選んだのか?
その部署が何のためにあるかということを理解し、そこに自分の価値観がミートするのかを考えました。
自分の価値観による具体的な行動例を挙げ、その部署がやりたいことと、自分のやりたいことはマッチしているということをアピールしました。
どんな貢献ができるのか?
新しい部署の業務経験がないため、事前に情報収集をしました。
その部署で働いている人に実際にヒアリングしたり、業務マニュアルをよんだり。
さらに、SEとしてのスキルと経験を生かして、貢献できることを説明しました。
経験と知識不足をどうやってカバーするのか?
前項でも説明したことによって、知識等は早急につけていくことを説明しました。
さらに、他部署へのサポート依頼など、社内SEとして培ったコネクションをフル活用してカバーしていくことを説明しました。
社内転職にあたって考えたこと
まず、考えたことは、「今までのSEとしてのキャリアが無駄になる」という点でした。
十年以上、IT業界でSEとしてやってきているので、すべてが評価されない職種に転職することは、本当に悩みました。
しかし、管理職になって、人を成長させることに携われることや、人と関わっていくことで、自分も成長できる。
そして、外資系企業で一番必要だと感じた調整力が付きそうだったので、別職種もありかなぁと考えました。
同じ外資系で渡り歩けば、キャリア的にも評価され、上位の管理職になることも難しくないと、外資系企業に転職した友人の話などで聞いていました。
新しい職場で気をつけたこと
新しい職場で気をつけたことも、やはり、変わらず下記の2点でした。
細かい説明は、前のプロフィール記事を見てください。
- わからないことはすぐに聞く
- 関係者とコネクションを作る
IT業界以外の職場で働いて感じたこと
念願のIT業界以外の職場で働いてみて感じたのは、「専門知識は自分を守ってくれる。」ということです。
違う職種になると、SEとしての経歴はなくなるというか、考慮されませんので、人としてのヒューマンスキルしかなくなってしまいます。
その為、管理職になったにも関わらず、給料があがらず、がっかりしたことを覚えています。人を使うことになった為、責任だけが増えてしまいました。
この専門知識があるからこそ、給料の水準も保障されていますし、同職種への転職も簡単にできます。
転職を考えはじめたこと
世の中には「名ばかり管理職」という言葉がありましたが、まさに、名ばかりの管理職でした。
かっこよくいうとプレイングマネージャーというやつです。
管理するだけでなく、実際に現場に入り部下たちと汗を流す日々でした。
日中に部下たちと現場を回し、残業帯に管理職として溜まった仕事をこなす。
そして、管理職なので残業代は出ない。。。
職務内容に対して給料の割が合わず、半年で10キロ以上の減量に成功。
うつにならなかった自分をほめてあげたい(^^;
そして、ついに転職を検討してしまいます。。。