今回は、COBOLを使用するSEの転職について解説していきたいと思います。
COBOLというと、「古い」とか「希少な存在」というイメージがあるでしょうか。
私自身、今までやってきたプロジェクトで関わったことがない言語である為、この記事を書くまでは、謎に包まれた言語でした。
しかし、実際は、現役バリバリでCOBOLを実際に使用しているSEの方もたくさんいることがわかってきました。すいません。。。
COBOLというと昔からある安定した業界ですが、そんな安定した職場でも転職を考えるような状況があることと思います。
特にこの言語を使用するプロジェクトは、汎用システムを使用する大企業が多く、大企業ほど、仕事を続けていくうえで、ストレスも多くなるものです。
定年まで、そんなストレスを我慢して仕事を続けていくよりも、自分の経験を生かして転職するというのも一つの選択です。
本記事がCOBOLマスターのSEの方々に、参考になれば幸いです。
COBOL開発の現在
COBOLというと、国家試験である基本情報技術者試験の選択言語からもはずれたりと、時代の影響を受けている言語であったりします。
1959年にアメリカで事務処理用に開発言語として開発されてから、かれこれ60年以上の歴史を持つ、古い言語です。
40代である私のまわりをみても、COBOLを使用しているSEはいないんですが、50代くらいになると使ってたという声を聞きます。
どのくらいのプロジェクトで使われているのかIPA(情報処理推進機構)のデータを調べたところ、下記のデータがありました。
なんと、使用されている開発言語で一番多いのがJavaで、次にCOBOLが続くという調査結果になっています。全体に占める割合も、13.3%とかなり高いことがわかります。
COBOL開発者のみなさん、「古い」なんて言って本当にすいません(^^;
こんなにも使用されているプロジェクトが多いとは思ってもみませんでした。
SE転職の現実
予想外でしたが、IPAの調査結果より、COBOLの開発はたくさんあることがわかりました。
では、実際の求人としては、どんな状況なんでしょうか。
COBOLの使用経験を必要とされる求人がどのくらいあるのか調査してみました。
では、実際に転職サイトのリクナビNEXTで調べた結果を見ていきましょう。
求人情報をCOBOLで検索すると、下記の結果でした。
- COBOL:133件
- JAVA:1500件
JAVA言語を使用したプロジェクトが1500件あるのに対して、COBOLは133件とかなり少ない結果でした。
案件の数が2番目に多い開発言語とは思えない求人数です。
しかも、133件をざっと見てみると、派遣会社や2次請け、3次請けのSIerが多く、客先常駐になりそうな会社が多い印象です。
客先常駐や、ITピラミッドの下層は避ける必要があります。
よりよい職場を探すポイント
では、今よりも良い職場環境を探して、そこに転職していくにはどうすべきでしょうか。
COBOLは汎用系システムの開発で使用されることが多々あり、汎用系システムを使用している会社を探すことが一番の近道です。例えば、金融系や保険会社が該当します。
それ以外の会社だと派遣会社かSIerが多いため、派遣かSES契約で客先常駐で働くことが多くなります。
プロジェクト案件の2次請け、3次請けとして仕事をする会社が多いので、転職先を選ぶ時は1次請けをなるべく選ぶようにしましょう。
転職サイトで求人を探す際は、「システム開発の汎用機系」または、「社内SE」、「情報システム」を選ぶことで、1次請けの会社に絞りやすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
COBOL経験のあるSEの転職について解説してきました。
COBOL経験者も転職サイトやエージェントをうまく使えば、よりより職場への転職は可能です。
今の仕事を続けながら、経験を活かせる会社のリサーチをしておくことで、自分の業界での価値、必要とされる人材などを学ぶことができます。
さらに、どんな会社があるのか、どんな待遇で他のSEが仕事をしているのか、業界としての水準を把握することで、いざ転職となったときにも慌てずに、スムーズに転職できます。
今回の記事で紹介したポイントを意識してもらうことで、転職時の失敗もさけることができますので、ぜひ、頭の片隅に置いておいてください。
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