だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいご(⇒プロフィールはこちら)です。
部下からの突き上げがきつ過ぎて転職したい…。
管理職として転職する際に気を付けるべきことってなんでしょうか?
だいご
それはつらいですね…私も経験あるのでわかります…。
まず、管理職になれるということは、それだけでもすごいことです。
下記の調査結果によると課長職になれるのは、100人中10人。
部長職になれるのは、100人中5人。という狭き門です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
みんながみんな、なれるわけではありません。
そんな狭き門を突破した優秀なあなたが、管理職として感じている悩みも色んなものがあるでしょう。
- 部下が言うことを聞かない
- 上層部からのプレッシャー
- 本当にやりたかったことと違う
- 新しい環境で自分を追い込みたい
色々な悩みがあるかと思いますが、悩みを解決するために転職をするというのも一つの手です。
社内での調整で悩みを解決できることが一番ベストですが、それが難しい場合は、転職もありです。
昔は、転職すると給料ダウンや、キャリアダウンが当たり前でしたが、今は違います。
管理職として即戦力を求めている会社もたくさんありますし、中途採用だからといって新卒入社組と違う給料レンジにすることもなくなってきています。
私が働いている会社でも、一律同じ給料になっており、特に後から入社したからといって何もハンデはありません。
逆に、大きなキャリアアップや、給料アップのチャンスが転職にはありますので、狙わない手はありません。
条件が合わなければ、良い求人が出てくるのを待つだけです。
ミドルとして成功してきているあなたには、色んな選択肢があります。
本記事を読んで、どのようにキャリアアップしていくべきか、考えてみましょう。
SEミドルの転職が増えてきている
一般的にミドルというと、40代~50代までの方をさします。
まずは、これらの世代に当てはまるミドルの転職状況についてみていきましょう。
株式会社マイナビ「ベースアップに関する実態調査(2018年5月調査)」によると、全体の転職者数のうち、一番多いのは30代です。
これは予想通りというところですね。私も30代で3回も転職しましたので、転職を考えてしまう時期であると言えます。
では、40代と50代はというと、男性、女性の合計で36.1%(2018年)です。
「転職35歳限界説」なんていうのも以前は良く聞きましたが、まったくそれを感じさせないデータです。
このデータから40代、50代の転職もありだということがわかります。
また、転職理由も、40代は人間関係というのが一番多くなっており、年代による違いはないこともわかります。
人間関係をこじらせて、鬱になってしまう人もいますので、それだけは避けなければなりません。
40代、50代といえども、定年延長を考えると、まだまだ長いサラリーマン人生が続きます。
この先、20年、30年と働くことを考えると、もっと働きやすい環境を探し求めるのも大切です。
ミドルが転職活動で気をつけること
ミドルの転職も盛んだということが分かって頂けたと思いますが、次にミドル転職を成功させるためのコツを紹介していきます。
成功させるには、転職活動と入社後の2つの段階において、注意すべきポイントがあります。
まずは、最初の段階である転職活動において、注意すべきポイントを解説していきましょう。
- 企業規模にとらわれない
- 面接で面接官の人柄をチェック
- 給与交渉
1. 企業規模にとらわれない
どうしても大企業に入りたいという気持ちはわかります。
大企業であれば、給料も福利厚生も充実していて、雇用も安定しているイメージが一般的です。
しかし、最近の雇用状況から判断すると、多くの企業で早期退職の募集が行われており、ミドル世代が安心して働き続けられるかというと、怪しくなってきました。
そう考えると、大企業にこだわらず中小を含めた多くの企業から、転職先を探した方が良い時代となってきています。
大企業と中小企業の割合は、大企業0.3%に対して、中小企業は99.7%という時代です。
中小企業を選択肢にいれることで、圧倒的に選択の幅が広がり、好条件で転職できる可能性が高くなってきます。
あまり、企業規模は気にせず、今後、伸びそうな会社という視点で転職先を探しましょう。
2. 面接で面接官の人柄をチェック
転職する際、会社のウェブサイトや、求人情報をもとに、転職先の会社の情報を集めることになります。
実際にイメージが難しいのが、「どういう人間関係の中で働くのか?」ということです。
だいご
どういう上司の下で働くんだろうか?
同僚はどんな人なんだろうか?
心配ですよね…。
転職理由で1番多いのは、職場の人間関係となっており、転職する上で大切なポイントです。
この大切なポイントを確認するためには、やはり、その会社の人に会って、話すことが一番です。
実際に面接を受けることで、ウェブサイトではわからなかった情報をたくさん得ることができます。
私も何度か転職をしてきましたが、面接で話をすると、この上司の下で働きたいと思うことが多々ありました。
不安もなくなりますし、事前に想像していたよりも、イメージアップする方が多いものです。
面接を通して、管理職の方の考え方や、人柄に直接触れてみましょう。
3. 給与交渉
給与って大切です。
仕事をする上でのモチベーションに影響しますし、高い方がいいに決まっています。
自分の生活を守るため、自分の大切な人を守るため、大切なものです。
この給与を調整できるのは、入社を決定する前までです。
入社してからでは、交渉することが難しくなってきますし、後悔しても後の祭りです…。
次の記事で給与交渉を成功させる方法をまとめていますので、参考にしてください。
私もこの方法で、年収10%アップを勝ち取ってきました!
ミドルが入社後に気をつけること
転職活動、本当にお疲れさまでした。
ようやく、星の数ほどの企業の中から、自分に合う素晴らしい会社に巡り会えたわけです。
人生の大きな転機ですし、せっかく見つけた新しい会社です。
素晴らしいスタートダッシュを決めて、入社後もスムーズに仕事を進めていきましょう。
という訳で、ミドルが入社後に気を付けるべきことを紹介します。
- 初心にもどる
- 初心と傲慢の両立
- 最初の3か月
なお、15年以上のSE経験で習得した一般社員の方が気をつけることは、次の記事にまとめています。
1. 初心にもどる
以前の会社では、管理職や、プロジェクトリーダーとして活躍された来た訳ですが、新しい会社では、一旦リセットしましょう。
あなたには大きなプロジェクトを動かしてきた経験と自信があるかもしれませんが、新しい場所では、そこでのやり方があります。
まずは、新しい会社でのやり方を吸収しましょう。
- プロジェクトの進め方
- 部下の管理
- 他部署との関係
- 顧客とのやり取り
会社によって、仕事のやり方は違います。
だいご
前の会社では、こうやってきたから大丈夫という気持ちはぐっとこらえるべきですね…。
入社した直後というのは、周りから評価される期間であり、反発も買いやすい期間です。
あなたが良かれと思って、その会社でのやり方を急に変えてしまうことは、大変危険です。
私の経験からすると、入社してから3か月から1年は、その会社のやり方に染まる方が、その後の変革も進めやすいものです。
その会社でのやり方を誰よりも早く覚えて、「この人、すごい!」という周囲の評価をまずは獲得しましょう。
評価さえされれば、後はあなたの好きなようにして良い環境は整います。
多くの場合、2年目からが本気の変革の年です。
2年目からは、転職先での仕事の進め方について、どんどん課題を見出し、あなたの経験からより良い方法を展開していきましょう。
そうすることで、1年目から2年目にかけて、あなたは最高の評価をされることができます。
2. 初心と傲慢の両立
新しい職場に配属されると、知らないことだらけで、学ぶことばかりです。
いくら経験者として中途採用されていても、いきなり即戦力とはいきません。
ミドルの転職となると、特にその状況は顕著にあらわれます。
プロジェクトの進め方や、部下の管理という面でも、その会社のやり方があり、覚えなければならないことが多々あります。
初めの頃は、部下に相談しながら進めなければならないこともたくさんありますので、初心を忘れずに謙虚な気持ちが大切です。
部下に対して、素直に教えを乞う姿勢をしっかり持ちましょう。そうすることで、部下は、あなたの真摯な態度を評価し、信頼が生まれます。
ただし、部下に舐められないようなバランスも大切です。
日々の仕事の中で、部下の注意すべきところは注意し、締めるところは締めましょう。
あなたは、これまでの管理職経験の中で、多くの経験をしてきています。
その経験からアドバイスできることを、しっかりアドバイスしていくことで、部下からの信頼もより強固なものになります。
初心を忘れないことも大切ですが、あなた自身の経験と自信からくる傲慢な態度も大切です。
しっかり、そのバランスを意識して仕事に臨みましょう。
だいご
最初は、謙虚な姿勢と部下に真摯に寄り添う気持ちが大切です。
徐々に締めるところは締めていきましょう!
3. 最初の3か月
ミドルの転職だけでなく、20代、30代の転職でも言えることですが、やはり「最初が肝心」です。
初対面の人との印象も第一印象ですべてが決まると言われており、職場でのあなたの評価も、最初の期間で決まってしまいます。
その最初の期間と言えるのが、入社後の3か月です。
この3か月を集中して乗り切ることで、あなたの評価は確固たるものになり、その後、仕事の力を抜いても、評価は変わりません。
それくらい、最初の印象は大切です。
入社して3か月は、部下、上司、他部署とのやり取りについて、細心の注意を払い、ホウレンソウの徹底や、積極的なコミュニケーションを心がけましょう。
まとめ
今回は、ミドルの転職を成功させる方法について解説してきました。
40代、50代と言うと、部下を持ち、会社を引っ張っていく立場にある人が多いでしょう。
その中で、部下からの突き上げや、会社や上司からの重圧に負けそうになることもあります。
私が、部下からの突き上げで負けた話は次の記事にまとめています。
みなさんはこうならないように気を付けてください…。
重圧に負けて転職してしまう人もいれば、自分のやりたかったことを求めて転職する人もいます。
管理職の立場にあるミドル世代でも、そうした人が増えてきている為、転職が当たり前になってきています。
さらに、管理職は誰でもなれるわけではないためで、おのずと管理職自体が不足しがちです。
こうした状況であるため、外部から管理職として転職したい人にもチャンスがたくさんあります。
実際、私の会社でも課長として外部から入社して来られた方がいらっしゃいましたが、あっという間に現場の信頼を得て、会社の中でもかなりの発言力を発揮していました。
あなた自身も現状に悩みがあるようでしたら、ぜひ、今回紹介したことを意識して、転職を検討するのも手です。
転職する場合は、転職活動の内容も大切ですが、入社してからも油断しないようにロケットスタートを決めていきましょう。
だいご
それでは、楽しいSEライフを!
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