だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいご(⇒プロフィールはこちら)です。
転職したことがないんですけど、大変でした?不安とかはありました?
だいご
3回の転職を経験してみて、特に怖いというのはないですよ。
会社のことをしっかりリサーチして、入念な準備をすれば大丈夫です。
Aさんが言っているように、転職したことがない人にとって、転職って大変とか、不安があるかもしれません。
このブログをご覧いただいているあなたも、多少の不安はありますよね?
そんなあなたには、ぜひ私の転職体験記を読んで頂いて、少しでも不安を解消してもらえたらと思います。
本業の仕事をしながら、転職活動をするということは、時間的にも大変です。
しかし、苦労した以上に恩恵が大きいのも転職です。
私の場合も、地獄のような毎日から、給料アップ、家族との時間増、スキルアップを達成できました(^^;
大変というイメージだけで、転職というチャンスを逃してしまうのはもったいないです。
まずは、情報を集めるところから着々と進めていき、あなたの目の前にあるチャンスをしっかりつかみ取りましょう!
本記事では、私の複数の転職体験の中から、外資系企業の非IT部門からソフトウェアベンダーに転職した時の情報を紹介します。
30代SE・地獄の転職体験記
私がこの転職をしたのは、39歳の時です。
30代最後の転職と心を決めて転職活動を開始しました。
ちなみに、転職活動を開始したといっても、常に転職エージェントや転職サイトを使用して情報を集めているため、明確に活動を開始したというタイミングはありません。
仕事の状況
外資系社内SEから、同社内の非IT部署の課長になって、6か月という時期です。
私が社内転職した非IT部門は、販売商品の品質や返品状態を管理する部署で、リコールがあった場合の不具合商品の回収と個数管理も行っていました。
未経験部署での管理職で部下にとことん怒られ嫌われる
未経験で全く携わったことがない部署の課長として仕事をしていたため、かなり大変でした。
日系企業では考えられませんが、外資系ではよくある人事で、マネジメントができる人は、横の異動で全く経験のない部署の管理職になったりします。
よくある話とはいえ、部下にとっては、未経験の何も知らない人がいきなり自分の上司として、就任してくるわけですから、下も苦労します。
私も部下の反発をかなりくらいつつも、新しい部署の業務を必死に覚え、なんとか必死にやっていました。
しかし、この時、人生で初めて、「人に心底嫌われる」っていう状態を体験しました。
だいご
私は、どちらかというと、人と仲良くやっていくのが好きなタイプなので、あまり人に嫌われたことはなかったんですが…。
仕事が出来な過ぎて、人望も下がりに下がると、人格否定に近いレベルで嫌われるんだと初めて体験しました。
行動や言動一つ一つにケチをつけられるような状態で、顔を合わせるのも、同じ空間にいるのも辛い状態でした。
新米課長にも会社は容赦なし
ただでさえ、部下とのストレスフルな毎日で、仕事にも行きたくない状態でしたが、そんなかわいそうな新米課長に対しても、会社は情け容赦ありません。
会社は会社で数値目標に対するプレッシャー攻撃です…。
年間の売り上げ目標、部下の作業効率アップ、監査対応、従業員採用…。
だいご
新米だからって、会社は守ってくれません…。どんどん仕事の波がやってきます…。
連日の深夜におよぶ残業、休日出勤でなんとか対応しましたが、妻にも体調を心配されていました。
課長というと、管理職ですので、業務に入らないのが普通だと思うんですが、プレイングマネージャーというやつで、管理もやりつつ、現場の業務もやらなければなりません。
だいご
プレイングマネージャーって、聞こえはかっこいいですね…。
日中は現場に入って部下にしごかれ、管理職としての仕事は残業帯にやるというハードな日々でした。
もちろん、管理職ですので、残業代はもらえません…。あぁ、ブラック…。
給料ってやっぱり大事
こんな大変な毎日でしたが、一生安心して暮らせるような給料をもらえているなら、特に悩まなかったかもしれません。
がんばればなんとかなるって思えたでしょう。
しかし、課長として就任した時の給料が非常に安く、形式上は管理職なので、残業代もでないという、ダブルパンチです。。。
更につらいことに、他の時期に課長になった社員と比べると、安いことが分かっていたため、モチベーションを維持するのが大変でした。
やっぱり給料って大事です。
正確には、「社員間の給料に不公平感がない」ということは大事です。
外資系ですので、その人のパフォーマンスや、人望などによって、給料が大幅に変わることもあり、人によっては非常に不公平な状況になります。
営業をやっている人なら、売り上げの貢献度が金額として見えるため、評価をしやすいと思いますが、人を評価するっていうのは難しい問題です。
10年以上のSE経験が無いことに
その他にも仕事をしていて悩んだのが、非IT部門であったために、10年以上のSE経験がまったく活かせない仕事だったことです。
活かせるのは、基本的なビジネススキル、コミュニケーション、マネジメントスキルくらいです。
SEとしての専門知識はまったく使えないため、どうしてももったいないという意識がありました。
でも、給料がよければそれも我慢できたかもしれません。
外資系企業で、管理職として渡り歩くというビジョンもありましたので、割り切って仕事ができたかもしれません。
転職に至った経緯
以上のことから、いろんなストレスが重なり、悩む日々でした。
- 早く仕事を覚えなければならない
- 部下から舐められる
- 会社からの目標に対するプレッシャー
- 給料の安さ
- 10年以上のSE経験が無駄
悩みながらも、現場での仕事は待ってくれません。必死にがんばりました。
「40歳手前の年齢で、転職なんて難しいしなぁ…。」と考えつつ。
妻にも、ついつい部下の不満を打ち明けてしまうこともあり、「パパ、大丈夫?無理しないでね…。」と心配される毎日です。
しかし、ある日、ふと思いました。
転職エージェントに相談してみようかな。
相談自体はタダで、お金もかかりませんので、使わない手はないのが転職エージェントです。
とりあえず、転職したいということを相談し、「良い転職情報がなければ、出てくるまで待とうかなぁ…。」くらいの気軽な感じのスタンスです。
転職活動のスタート
転職エージェントと転職活動を開始すると、最初に以下の提出が必要になります。
- レジュメ(経歴書)
- 職務経歴書
最初から、書類を完璧に仕上げる必要はありません。
エージェントとの面談を踏まえて、実際の募集にエントリーするまでに整備していけばOKです。
ざっくり作成して、最初の面談となります。
しかし、仕事が忙しすぎて、対面で会う時間もとれませんので、なんとか時間を作って、電話で面談を行いました。
事前に提出した、レジュメと職務経歴書をもとにしてヒアリングが行われます。
- 転職先の希望条件
- 現在の仕事の状況
- 過去の業務履歴
- 持っているスキルと経験
- いつまで転職を考えているか
などを1時間にわたって話しました。
相談してみると、気持ちがすっきりしました。求人もたくさんあるとのお話です。
求人情報のリサーチ
面談が終わると、エージェントから求人情報を紹介されるようになります。
私の希望条件と、過去の経験、スキルなどを考慮して合いそうなものを紹介してくれます。
求人情報は、世の中にたくさんありますので、自分に合いそうなものを見繕って、紹介してくれるのは、大変ありがたいサービスです。
ただでさえ、仕事が忙しくて、求人情報を見る暇もない人にとって、何万件という求人情報から、厳選してくれるのは助かります。
厳選してくれた求人情報の中から、次の条件で転職先を絞っていきました。
- SIer以外で自社サービスを持っている
- 給料が下がらない
- 転勤がない
転職活動の状況
条件を絞っても、求人はたくさんありますので、その中でも最も自分に合いそうな会社を選んで、3社ほどに申し込むことに。
~ 選んだ求人情報 ~
- メーカー子会社のSE
- 食品会社の社内SE
- ソフトウェアベンダーのSE
エージェントとの面談で、SIer以外を希望と伝えていても、SIerをおすすめされることが多々ありました。
求人情報だけで判断するのは難しいのかもしれませんが、SIer求人の多さと、エージェントってあまり業界のことをわかっていないんだなぁというのも感じました。
1. メーカー子会社のSE
あなたも使用しているかもしれません。有名な商品のメーカー子会社です。
この会社は、残念ながら、最初の人事との電話面接で落ちました。
電話面接での反省点は、下記です。
~ 反省点 ~
- 会社のビジョンや、会社についてあまりリサーチできておらず、どうしてもこの会社で働きたいということをアピールできなかった。
- 製品サービスについてリサーチできておらず、どうしたいかということをアピールできなった。
- そもそも準備不足が大きな要因とも思うが、具体的なエピソードなど聞かれることもなく、そして話す隙もなく、興味を持たれていなかった印象。
やはり、入念なリサーチと、今後、その会社で自分がやりたいこと、貢献できることを具体的にアピールできないといけません。
仕事をしながら転職活動する場合、この辺の準備が不足するので、注意が必要です。
2. 食品会社の社内SE
前職も社内SEでしたので、同じ職業としてやりがいがあると感じました。
また、取り扱っている商品も世間に貢献できる商品でしので、そういった面でも魅力を感じた会社です。
結果は、一次面接で玉砕でした…。
エージェント経由で頂いたダメだった理由は、下記の通りでした。
~ 先方から頂いたフィードバック ~
- 年齢的に組織の構成に合わない。
- 40歳前後は管理職を想定しているが、募集しているのは管理職ではなかった。
- 面接でのやりとりが的確で、コミュニケーション能力が高い。
面接での受け答えも良かったという評価を頂きましたが、残念な結果に終わりました。
3. ソフトウェアベンダーのSE
BtoBでパッケージシステムを構築、販売している会社です。
BtoBなので、知名度は高くありませんが、SIerとして人売りをしていることもなく、転勤もないということで、条件に合う会社でした。
会社の規模的に中小となるので、給料的に厳しいかなぁというところもありましたが、エントリーしてみることに。
結果としては、無事に合格することができました。
後になって分析すると合格できた理由は、下記の通りです。
~ 合格できた理由 ~
- 前職の社内SEで培ったスキルと経験がマッチした。
- ちょうど退職しようとしている社員がいて、その社員が担当しているスキルと近いものだった。
給料については、残業を前提にすると上がるだろうという、「掛け」がありました。
一応、給与交渉を試みましたが、がちがちの日系企業ということもあり、交渉する余地もなく玉砕でした…。
ということで、不安要素はありましたが、無事に転職先が決まりました。
SE転職振り返り
転職の決断
あのまま続けていたとしても、ストレスと過酷な仕事で体を壊していたと思うので、転職は正しい判断でした。
心配していた給料については、残業等を考慮すると、アップになり、最終的には、「仕事内容、給料、自分の成長、雇用条件」ともに改善されました。
やはり、転職エージェントから紹介される求人は質の高いものが多いため、エージェントを使用して転職したことが成功につながったと言えます。
会社が、エージェント経由で人を採用するには、高いロイヤリティーを支払うことになります。
ブラックな会社であれば、採用にかかる費用も極力抑えようとしますので、エージェントではなく、通常の転職サイトで採用しようと考えます。
よって、通常の転職サイトよりもエージェントの方が良い求人に出会える確率が高くなります。
家庭の状況
転職活動の一部始終は、常に妻とも共有していましたし、給料や就業条件などもよく相談して決めていきました。
「転職なんて信じられない!」という人も世の中いらっしゃいますので、そういう意味で、妻はよき理解者でよかったなぁと思います。
幸い妻も働いているため、無収入になるリスクはないですが、メインの稼ぎ頭である、旦那の給料は、ある程度の金額が必要です。
住宅ローンも35年でしっかり組んでありますので、失敗することも許されません。
年齢的な厳しさ
35歳を超えると、管理職としてマネジメントに携わった経験がないと、転職は厳しいと感じました。
採用する側も一般職であれば、35歳以下をターゲットとしていて、40歳前後となると、よっぽどすごい実績がないと相手にしてもらえません。
しかし、最近は、第二新卒、売り手市場、転職市場が活性化しているので、35歳という線引きは薄まってきています。
まとめ
以上、私の転職体験記でした。
私は、この転職で外資系企業からソフトウェアベンダーへのSE転職を成功させました。
エージェントのサポートのお陰で、仕事に追われながらも、隙間時間でなんとか活動し達成できたと言えます。
エージェントが求人情報の選定、先方との面接の調整等をやってくれたことが大きかったです。
また、エージェントは、私が忙しいのを知っており、日中は電話できないことも把握した上で、対応してくれるので本当に助かりました。
あなたも転職を考えている場合は、転職エージェントを使うべきです。
転職エージェントの使い方とおすすめのエージェントは、次の記事で紹介しています。
ぜひ、参考にして頂いて、あなたも輝かしい未来を手に入れましょう!
だいご
それでは、楽しいSEライフを!
現状に満足せず、より向上したいと考えることは大切なことですよね。
あなたの希望を叶える最初の一歩として、転職情報を集めましょう。
効率よく転職情報を集めるには、転職エージェントを使うことが必須です。
転職エージェントは、あなたの現在の市場価値を分析したうえで、あなたのスキルとキャリアに合う転職情報を提供してくれます。
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常にアンテナを張っておくことで、良い求人が出てくるのを待っている必要があります。
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特化型であるため、エージェントの技術に対する知識も高く、自分の要望を良く理解してくれますし、大手エージェントでも持っていないような求人を持っています。
各社からの情報収集も時間をかけて行っているので、コネクションをしっかり作っていることを求人の内容から感じます。
また、転職成功させるためのアドバイスとサポートを多岐にわたってもらえました。