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SEの採用、募集要項に騙されるな!簡単にブラックを見抜くポイント【その2】

SE転職相談員
だいご

こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいご(⇒プロフィールはこちら)です。

転職を考えているAさん

求人の募集要項から良い会社を見分ける方法はないんでしょうか?

SE転職相談員
だいご

ありますよ!
このポイントさえ抑えれば、ブラック企業を見分けることも簡単です。

転職活動をすると、色んな会社の求人情報を見ることになります。

しかし、求人自体もたくさんあるので、効率良く確認していく必要があります。

せっかく、あなたに合った素晴らしい会社があるのに、たくさんの求人に埋もれてしまって、見逃した!

ということでは、もったいないですよね。

そうならない為にも、本記事で紹介するポイントを抑えて、しっかりチャンスをつかみましょう。

本記事では、次の「その1」記事で説明した会社情報のポイントに続いて、募集要項の見るべきポイントに絞って解説します。

SE募集要項みるべきポイント

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募集要項は、あなたが入社してからどんな条件で働くかがまとめられた情報です。

この情報を見れば、転職後のあなたの給料や勤務条件がわかるようになっており、具体的には、次の情報が書かれています。

募集要項
  1. 勤務地
  2. 勤務時間
  3. 給与
  4. 年収
  5. 昇給・賞与
  6. 諸手当
  7. 休日・休暇
  8. 福利厚生

それぞれの項目について、見るべきポイントを解説していきます。

①勤務地

勤務地については、次の文言があるか確認しましょう。

自社もしくはプロジェクト先

このプロジェクト先というのが、くせ者です。

お客様のところに常駐して開発することを示しており、客先常駐系の仕事だということがわかります。

対して、安定している会社は、「本社」または「自社開発部門」というように、勤務場所が限定されています。

こういった会社であれば、自社で落ち着いて仕事ができることを意味しています。

また、地方の会社の場合、本社が地方都市にあり、支社が支店が東京にある場合があります。

これも超危険で、地方から東京への出稼ぎが待っています。

東京のプロジェクトに参加するために、長期間の出張となることが目に見えています。

SE転職相談員
だいご

しかも、出張というのは名ばかりで、ほぼ転勤となるのが確定です…。

②勤務時間

勤務時間については、残業時間がどのくらいなのかを確認しましょう。

私の経験からすると、月平均20時間という会社は、NGです。

基本的に募集要項に記載する情報は、少し盛っている情報であり、1.5倍くらいを見た方が確実です。

例えば、残業が20時間とすると、1.5倍の30時間という意味です。

月30時間というと、20日間で一日あたり、約1.5時間。

SE転職相談員
だいご

毎日残業というのが、目に見えてきます…。

転職するなら、基本的に残業がなく、リリース日か、問題発生時だけ残業するような会社を選ぶべきです。

そうなると、月平均10時間という会社がギリギリです。

このくらいの会社であれば、プライベートの時間を守りつつ、仕事にもメリハリをもって臨めます。

将来的に、プライベートと仕事を両立できるような仕事を選んでいきましょう。

③給与

お金

仕事をするモチベーションに大きく影響するのが給与です。

給与の記載は、20~40万のように「下限~上限」として書いている場合が多いものです。

会社によって、給与の表し方は様々で、次のようなパターンに分かれます。

  • パターン1:新卒の給与~中堅社員
  • パターン2:中堅社員の残業なし~中堅社員の残業あり

2つのパターンのうち、どちらに該当するかは、金額により判断となります。

金額を見れば、新卒の給与か、中堅社員の残業なしかは、判断も容易でしょう。

パターン1で記載している会社のほうが、良心的で、良い会社とも言えます。

それに対してパターン2の方は、残業代で多く見えるように調整している時点で、その会社はブラックの可能性が高いでしょう。

また、給与で注意すべき文言として、下記があります。

  • 固定残業込み
  • みなし残業

この2つのフレーズのどちらか一個でも入っていたら、ブラック確定です。

残業代はフルに支給が当たり前ですし、固定残業込みという時点で、青天井の残業が目に見えています。

SE転職相談員
だいご

こんな恐ろしい会社は絶対に辞めましょう!

④年収

毎月の給料と同じように、残業代を含んで計算されている場合があるので、注意が必要です。

見極めるには、12か月分の給料と、ボーナスの合計額がどうなっているか、計算してみるといいでしょう。

賞与の項目で、年間の支給額(何か月分の支給なのか)が記載されていますので、それをもとに計算すれば、年収との辻褄が合うか確認できます。

月給と賞与の計算がいまいち合わない会社は、怪しいので注意が必要です。

SE転職相談員
だいご

給与のモデルケースが掲載されている場合は、良心的な会社と言えます。

⑤昇給・賞与

キャリアアップ成功

一般的に昇給は年一回、賞与は年2回が普通で、これよりも少ない場合は、要注意です。

対して、「20xx年実績:平均4か月分支給」というような、賞与の支給実績が掲載されている会社は、信頼できる良い会社です。

また、「期末賞与あり」というのも美味しい会社に見えてしまいますが、ブラックな会社に多い記述です。

夏と冬のボーナスのほかに、期末の3月に業績に応じて支給するという制度ですが、実は危険なんです。

業績が悪いとか、業績の見通しが立たないという理由で、夏と冬の賞与を絞り、見通しが立ったら、期末に補填するという名目で使われます。

SE転職相談員
だいご

大抵の場合、期末賞与は出ません…。
期待させてひどいもんです…。

やはり、夏と冬にしっかり支給することを保証してくれる会社を選ぶようにしましょう。

⑥諸手当

諸手当として、一般的に支給される項目は次の通りです。

それぞれの項目について、良い条件か判断する基準も補足しておきます。

手当の種類判断基準
通勤手当全額支給がマスト
時間外手当1分単位で支給がマスト
地域(住宅)手当あるのが当たり前
家族手当扶養に入っている配偶者と子それぞれに出るのがマスト
資格手当一時金はマストですが、毎月支給がベスト

特に注意すべきなのは、時間外手当で、30分単位とか10分単位で支給する会社がありますので、要注意です。

30分単位だと、すこしオーバーした時間について、残業削減して、コストを抑えようというブラックなニオイがします…。

⑦休日・休暇

休日・休暇については、次の項目が掲載されていれば、問題ないでしょう。

休日・休暇として保証されているべきもの

  • 完全週休2日制(土日祝)
  • 特別休日
  • 年末年始
  • 産休育休
  • 慶弔休暇

年間休日は120日前後になるのがベストで、多いに越したことはないです。

また、有休の付与は、年間20日以上がベストですが、有休を付与しても、使うことに非積極的な会社も少なくありません。

積極的に使うことが推奨されている会社を選びましょう。

見極めるポイントは、募集要項に有休消化実績を記載している会社です。

記載している会社であれば、間違いありません。

⑧福利厚生

福利厚生は、次のような項目が網羅されていれば、間違いありません。

どれか一つでも欠けていると、ブラックのリスクがありますので注意が必要です。

福利厚生で網羅されるべき項目

  • 各種社会保険完備
  • 社員持株制度
  • 財形貯蓄
  • 定期健康診断
  • 独身寮完備
  • 確定拠出年金
  • 団体保険
  • 資格取得奨励金制度
  • 育児・介護休暇制度
  • 時短勤務制度
  • 定期健康診断
  • オフィス内禁煙

私の考えとしては、福利厚生はあまり気にする必要はありません。

どの会社も同じような内容ですし、重視すべきは仕事内容と給与です。

そのどちらかが満足する内容であれば、我慢できますし、転職後も気になることはありません。

逆に仕事内容と給与が希望に合っていないと、絶対に後悔します…。

まとめ

というわけで、SE転職の際に採用・募集要項で見るべきポイントを解説しました。

転職活動で大切なのは、多くの会社の中から、自分に合っていて条件の良い会社を探し出すことです。

ここがうまくいかないと、無駄に色んな会社と面接を行ってしまうことになりますし、万が一、入社するようなことになれば、ブラック企業で仕事をすることになってしまいます。

経歴が汚れてしまうリスクと、転職スパイラルに陥るリスクもあります…。こうなったら最悪です…。

そんな状態にならない為にも、募集要項をしっかり見極めて、自分に合った会社を厳選し、間違いないと判断された会社に全力で当たっていきましょう。

そうすれば、あなたも給料アップ、スキルアップ、定時退社といった「より良い条件」に転職をすることができます。

この良いスパイラルに入れれば、SEとしてキャリアアップしていく道筋が見えてきて、将来も安泰です。

SE転職相談員
だいご

それでは、楽しいSEライフを!

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SE転職相談員だいご
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