だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいごです。(⇒プロフィールはこちら)
「SE転職の場合、志望動機ってどのように作ればいいんでしょうか?」
志望動機と自己PRを作るのって、転職活動において、かなり悩むポイントですよね。
特に志望動機については、何で転職するのかということをポジティブに伝えなければなりません。
志望動機がネガティブだったり、つじつまが合っていないと、採用企業側で違和感を感じ、不採用という結果になってしまいます。
せっかく転職活動をするんですから、内定をより多く勝ち取り、最も条件の良い会社に入社したいですよね。
(SEを募集している会社も星の数ほどありますので、1社ぐらい落ちても実際は痛くないですが…。)
私も採用する側として面接を何度かやってきましたが、見るポイントは、かなり限られています。
短い時間ですので、あなたのすべてを知ることはできません。
採用企業が見るポイント
- 話し方などのあなたの雰囲気・人柄
- 職務経歴書
- 志望動機
- 自己PR
という限られた4つのポイントから、あなたを採用すべきか判断します。
本記事では、これらの中で志望動機について書き方を例文を交えながら解説していきます。
重要なポイントを抑えて、あなたもSEとしての素晴らしいキャリアップを目指しましょう!
だいご
実際に使用して内定をゲットした私の志望動機も載せてますので、参考にしてください!
SE転職の志望動機で重要なポイント
私も何度か面接官をやってみて、短時間でいかに相手を判断するかって難しいものです。
実際に一緒に仕事をしてみるのが一番いいんですが、そういう訳にもいきません。
3か月の試用期間なんてのも設けられてますが、その期間中に辞めさせるのってかなりハードルが高いものです。
会社としては、紹介会社に対して高額な仲介手数料を払っている訳ですから、少しでも望みがあるなら雇い続けて、教育でなんとかしようと考えます。
だいご
教育で何ともならない人っていますけどね…。
っと、つい熱くなって話がずれました、話を戻して…。
その短時間の間に相手を判断する上で、志望動機もすごく重要です。
「なんでうちの会社なんだろう?」
「なんで今の会社じゃダメなんだろう?」
という採用側として知りたいことが、凝縮されているからです。
この2つの情報は、採用後に長く働いてくれるか?という判断になる重要なポイントです。
このような重要なポイントを以下にまとめました。
- なぜ同業他社の中で当社を選んだのか?
- なぜ今の会社ではダメなのか?
- あなたの経験をどんな風に活かせるか?
- 書類と面接の内容とリンクさせる
- 会社ごとに書き換える
①なぜ同業他社の中で当社を選んだのか?
SEという職業上、同業他社もたくさんあります。
IT企業だけでなく、IT以外の会社でも情報部門がありますので、SEとして働ける会社は星の数ほどにあります。
そんなたくさんある会社の中から、当社を選んだ理由って大切です。
選んだ理由が曖昧だったり、ずれていると、転職してしまうリスクが非常に高くなってしまうからです。
その会社として、例えば次のようなポイントがあれば、志望動機として上げることができます。
- その会社でしか開発していない独自のITシステムがある
- 携わっているプロジェクトや、取引企業に魅力的なものがある
会社のサイトや、SNS、転職エージェントのアドバイスから情報を集めて、該当するものがないか調査しましょう。
だいご
もし、ピンとくるものがあれば、何でやってみたいのかをベースに志望動機を考えましょう。
②なぜ今の会社ではダメなのか?
次に考えるべきなのは、若干ネガティブな部分です。
ネガティブな部分ですが、ポジティブな言い回しでうまく表現する必要があります。
例えば、「保守ばかりで開発をやらせてもらえない」という悩みがある場合は、「保守経験で得た経験をもとにユーザー目線に立った開発をしたい。」といった表現にするんです。
しかし、裏付けがなければ信頼されません。実際にあなたが経験した具体的なエピソードもしっかり考えましょう。
実際に保守をやっていて、開発部門に対して感じた不満とかがあるはずです。
そこをポジティブな言い回しで表現し、リアルさを出しましょう。
③あなたの経験をどんな風に活かせるか?
次に志望動機としてアピールすべきポイントは、あなたの経験を会社にどのように活かせるかです。
スキルを始めとしたSEとしての経験は、次のようなものが挙げられます。
アピールできる経験とスキル
- 開発スキル
- コミュニケーションスキル
- SEとしての経験
何かアピールできるものがないか考えるには、一旦、スキルと経験の棚卸ししてみましょう。
そのためには、職務経歴書(レジュメ)を作ってみるのがお勧めです。
これを作ると、どのプロジェクトでどんな経験をしたのか?
どんなスキルを習得したのか?
どんな立ち位置で、どんな仕事をしていたのかが整理できます。
できあがったものを転職エージェントに見てもらうと、自分では気づかなかった「強み」が見つかったりします。
そして、棚卸しによって、見つかったあなたの強みをもとに、次の会社で活かせる部分はないか、共通点を探していけば、志望動機としても使えます。
④書類と面接の内容とリンクさせる
これは注意事項です。
志望動機は、書類に書く内容と面接で話す内容でリンクさせておく必要があります。
当然のことですが、まったく別の話をしてはいけません。
アピールしたいことがたくさんあって、色んなことを書いて話してしまう人がいますが、印象に残りませんし、薄いアピールになってしまいます。
必ず、書類に記載した志望動機と同じ内容を面接でもアピールしましょう。
書類上、短い文章では説明しきれなかったことを、面接で熱意を込めてアピールすることが大切です。
⑤会社ごとに書き換える
これも、当たり前のことですが、手抜きしてしまう人がたまにいます。
どの会社でも使える志望動機というのは、「うちの会社じゃなくてもいいんでは?」という印象を与えます。
そこで働きたいという気持ちが強く伝わりませんし、すぐ辞めそうと思われます。
会社の情報をたくさん集め、分析し、その会社独自の特徴を見つけましょう。
その特徴と自分ができることを照らし合わせ、どんな貢献ができるか考えることが必須です。
志望動機の悪い例
次に、こんな志望動機はダメだ!という悪い例を解説します。
こんな志望動機を書いてしまうと、一緒に働きたくないと思われ、絶対に採用されません。
マネしてはいけない悪い例は、次の通りです。
- 給料がいい
- 残業がない
- 開発に携われる
- 学ばせてもらえる
- ネガティブな理由
①給料がいい
もうこれは、言語道断です。
この人は、給料が上がる会社があれば、すぐに転職するんだろうなぁ。と思われます。
さらに、給料の話を平然とする時点で、社会人としての常識を疑われます。
給料を上げるために転職するのは、良いことですし、私もそうしてきました。
でも、転職活動中は、表に出すべきではありません。
②残業がない
これも、良い印象を与えません。
正社員として責任ある仕事をやる以上、問題対応や、緊急対応で残業しなければいけない時は必ずあります。
そうした時に、残業をあからさまに嫌がるのが目に見えます。
プライベートが充実していて、定時で帰りたいという気持ちもわかりますが、表には出さないようにしましょう。
③開発に携われる
これをあまりアピールし過ぎるのも考え物です。
IT企業というものは、開発業務だけじゃなく、保守や、試験業務なども付随してくるものです。
携わるプロジェクトが大きくなればなるほど、この傾向は強くなります。
開発業務から外されると辞めそう…。という印象を持たれるのはマイナスです。
開発だけでなく、その他の業務でも学ぶ姿勢をアピールしましょう。
④学ばせてもらえる
会社が人を採用するのは、人を成長させるためではありません。
会社の売り上げを上げて、会社を成長させるためです。
そのためには、即戦力となってくれる経験者をどんどん採用していく必要があります。
入社したあなたを教育している余裕はありません。必要なのは即戦力です。
学ばせてもらえるというよりも、「新しい職場での作業を必死に覚えて、少しでも早く貢献できるようにします。」くらいがベストです。
⑤ネガティブな理由
当たり前ですがネガティブな理由は、ご法度です。
例えば、「パワハラにあった」とか「残業が多い」「同僚とうまくやれない」といったものです。
本当にそうだとしても、志望動機として掲げるのは辞めましょう。
同じ問題が起きたら辞めると思われますし、転職を繰り返しそうな印象を与えます。
あくまでも、読む人が気持ちよくなるポジティブな内容にしましょう。
だいご
一緒に働きたいと思ってもらえるようにしましょう!
志望動機の良い例
続いて、良い例を解説します。
志望動機を作るポイントとも、若干重複してきますが、次のようなポイントを抑えましょう。
- 現職の会社ではできないことがある
- その会社でしかできないことがある
- 自分の経験を活かせる
①現職の会社ではできないことがある
例えば、次のような状況に当てはまる場合は、次の会社で実現したいこととして、挙げるのもありです。
- 開発に携われない。
- スキルが偏ってきた。
- 上流工程に携われない。
- エンドユーザーとの接点がない。
ただし、今の会社でも実現できるのであればNGです。
今の会社で、実現するためのアクション(上司への提案など)を行っているかも評価されるポイントになります。
あくまでも、現職の会社でやれることはやって、変えられなかったという事実が必要です。
②その会社でしかできないことがある
その会社で携わっているプロジェクトがユニークなもので、他の会社にないものであれば、挙げるのもありです。
例えば、他の会社では作っていないような市場を独占しているようなプロジェクトです。
独占まではいかなくても、ライバル会社が2,3社しかいないようなニッチなマーケットを対象にしているものです。
そのジャンルとあなたがやりたいことがマッチすれば、理想的です。
③自分の経験を活かせる
あなたの今までのSEとしての経験が、即戦力として活かせることもアピールできます。
開発スキルもそうですが、上流工程でエンドユーザーと接してきた経験なども有効です。
他にも開発プロジェクトで、工数を劇的に減らしたとか、工期を短縮したとか、評価しやすい成果があれば、その経験もアピールできます。
だいごが実際に使った志望動機
下記は、私が実際に職務経歴書に記載していた志望動機です。
面接でも、この文章をベースに膨らませたものを、アピールしてきました。
私は、X年間、SE、PGとしてソフトウェア開発に携わり、さらにX年間は、現職にて社内SEとして勤務してきました。
その中で、自分がやりたい仕事は、お客様のニーズを直接聞き、そのニーズを実現するために、自分の知識と経験を活かし、よりお客様に喜んで頂けるシステムを提供することだと確信しました。
目の前にいるお客様から、仕事をやりやすくなったとか、パフォーマンスが上がったなどのお声を頂くと、何にも代えられない喜びがあります。
御社でしたら、私の今までの業務経験を活かしやりたい仕事に携われると考えており、さらに、人にとって大切なXXXXというライフラインを支えることができるため、御社を志望させて頂きました。
だいご
詳細は伏せている部分もありますが、参考になればと思います…。
まとめ
ということで、SE転職における志望動機の作成について、例文も含めて解説しました。
本記事で解説した、「考える際のポイント」と、「良い例」、「悪い例」に注意しながら考えれば、あなたオリジナルの魅力的な志望動機が作成できるでしょう。
あなたが入社して、末永く、楽しく働いてくれるだろうか?
という採用企業の心配を解消して、安心して採用してもらうことが最も大切なポイントです。
この人と一緒に仕事したい!って思われるようにしっかり準備して転職活動に臨みましょう!
だいご
それでは、楽しいSEライフを!
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