だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいごです。(⇒プロフィールはこちら)
SEはやめとけ!って言われたんですけど実際はどうなんですか?
だいご
かなりきつい仕事ですからね…。
っていうのは昔の話で、今はどんな職業よりも働きやすく、将来性も高い仕事ですよ。
システムエンジニアって、昔から3Kって言われていて大変な仕事ってイメージがあります。
「きつい」「帰れない」「給料安い」をまとめて3Kって表現しますが、本当にそうなんでしょうか。
本当だとして、一生、SEとして働き続けようとした場合に、この3つがそろうことは致命的です…。
帰れないならせめて、残業代がしっかり払われて、たっぷり給料をもらえれば我慢できるんですが、3つそろうのは最悪パターンです。
実際、私も15年以上にわたってSEとして働いてきていますが、3つそろったことはないです。
「きつい時、帰れない時」っていうのは、必ず残業代が払われるので、給料がホクホクになります。
そのため、給料ががっつり上がるので、特に不満がない状態でした。
本記事では、この3Kに関わる理由以外にも「SEやめとけ!」と言われてしまう理由を分析し、実際はどうなのか?解説します。
15年以上、SEとして働いて感じたことを赤裸々に書きますので、ひかないようにお願いします。
自信がなかったころの話をまとめました。
だいごのプロフィール No.1
SEやめとけ!と言われる理由
『SEやめとけ!』
こんなに素晴らしい仕事なのに、なぜそんな風に言われるんでしょうか?
実際にSEとして長年働いてきて、感じるのは次の理由です。
- 残業が多い
- 人として扱われない
- 2次請け
- 長く働けない
それぞれの項目について、その理由と実態を解説していきます。
SEじゃない人からのイメージに惑わされるのではなく、ベテランSEからの情報を信頼しましょう。
①残業が多い
やはり、SEのイメージとして根強いのはこれでしょう。
「毎日終電」「定時後から本気」なんて言葉もあるくらいですからね…。
17時半の定時を迎えると、夜食を食べに近くのカフェに移動。
夜食を30分で食べて、事務所に戻り、作業再開!
なんて毎日が昔はありましたね。実際に。
その頃の残業時間は、月間40時間くらいで、70時間を超える月もちらほら。
2000年頃のITバブルだったあたりは、こんなプロジェクトがしばしばありました。
しかし、それは昔の話。
ここ5,6年は、残業をコストとみなし、いかに残業を減らすかという意識にシフトしています。
そのため、月間20時間を超えることはなく、ゼロの月もあれば、一桁に収まることが当たり前になりました。
だいご
残業が減るのはいいですが、その分、仕事の効率化を求められるので、それはそれでプレッシャーですが…。
②人として扱われない
なんか、ちょっと過激な表現ですが、そう感じる状況もあります。
IT業界に多いのが請負契約や、SES契約による客先常駐という働き方です。
次の記事で詳細は解説していますので、参考にしてください。
仕事の発注元企業の事務所に常駐して、開発を行う働きかたですが、これがくせ者です。
仕事で使うPCは、発注元企業のお客様社員が3年以上前に使っていたお古です。
お客様社員にて何年も使い込まれたPCを使って設計、開発するんです。
自分の会社から持ち込んだ新しいPCを使いたいけど、セキュリティの都合で、持ち込めません。
PCを完全に起動するまで、10分以上かかるようなPCです。
だいご
作業スピードに影響するのは目に見えていますよね…。
PCだけじゃありません、デスクもお客様のお古です。
お客様が使っていたデスクを新調した時に、古いデスクは、客先常駐者向けの作業部屋に移設されます。
ちょっと幅が狭い、引き出しも開きづらい、そんな微妙な机で仕事をするんです。
PCもデスクも何もかもお古を使うことになるため、何か人として扱ってもらえてない気がしてきます。
昔の奴隷制度で働いているかのような、差別を受けているような、そんな気持ちもしてきます…。
この悪しき風習は、意外と今も続いています。
発注する側としても、常駐してもらう人数はプロジェクトによって、変動してしまいます。
そのため、すべて新調して準備するのはコストがかかります。
自社の社員にお金をかけるのは当たり前ですが、どうしても請負先に環境を提供することはできません。
だったら、請負側の自社に持ち帰って開発させればいいじゃないか!
って思うかもしれませんが、セキュリティ上、難しいんです。
開発に必要な仕様書や設計書は、社外に持ち出すことができないことが多く、どうしても常駐してもらう必要があります。
③2次請け
これも、昔からある悪しき風習であり、IT業界が敬遠される理由の根本かもしれません。
IT業界も、土木建築などのゼネコン業界と同じように2次請け、3次請けというのが当たり前にあります。
メーカーや大手ITベンダーを頂点にして、中小のIT企業がわらわらと下にぶら下がっていきます。
当然、業界の頂点にいる会社は、がっぽり儲かりますが、末端の3次請けは儲かりません。
そこで働くSEは、テストや運用ばかりやさられて、SEとしても成長できないという、最悪の状況になります。
給料面でも差が大きく、あまり末端の方だと結婚どころか貯金すらも難しくなってきます。
だいご
スキルも付かないし、収入もいまいちでは、将来の不安しかないですよね…。
今もこんな状態は続いています。
やはり、発注側と受注側の関係を切り崩すのは、難しい問題です。
しかし、IT技術者が今後、ますます不足してくる問題もあり、IT業界全体として、給料が上がるようになるかもしれません。
そもそも、日本のIT技術者の給料は、諸外国と比較すると非常に低水準です。
この基準が見直されてくるチャンスです。
また、さらに大きなチャンスがSEにはあります。
DXの波によって、各事業会社では、社内にSEを確保する動きが加速していることです。
それにより、下請けで仕事をしていたSEが、大手の非IT企業の情報システム部門に転職する話が出てきています。
非IT企業でも、自社システムの内製化ができるように、IT部門への投資を進めるとともに、人材の確保も進めているのです。
だいご
これらの流れが本格化されていけば、IT業界の悪しき風習も淘汰されていくかもしれません。
④長く働けない
SEってデスクワークなので、年をとっても働けそうなイメージがありますが、そんなことはありません。
意外と体が資本な職業であり、年を取るごとに厳しくなってくるのは否めません。
SEとして働き続けるには、次の3つの能力を維持していかなければなりません。
SEとして働き続けるために必要な能力
- 緊急時に残業をする体力
- 新しいことを覚える記憶力
- パソコンの画面を見るための視力
ひとつでも衰えてくると、SEとして仕事を続けることが大変です。
特に3つ目の視力は、死活問題です。
視力が落ちてくると、小さい文字が読めません。当たり前ですけど…。
文字が小さいと感じた場合は、表示するフォントを大きくしたり、画面を大きくしたりします。
そうすると、一画面に表示される情報量が減ってしまう為、全体を把握するのが難しくなります。
特に仕様書を読み込む際に、これが大変です。
ただでさえ、考える力も衰えているのに、入ってくる情報も少なくなってしまったら、エンジニアなんてやってられません。
実際どうかというと、これは変わらないでしょう。
職場にも50代のSEの方がいますが、なかなか視力の衰えは大変そうです。
打合せで眠ってしまったり、資料の字が小さくてついていけなかったり…。
視力については、レーシックとかお金をかければなんとかなる時代にはなっていますが、さらなる医療の発達を期待したいところです。
まとめ ~SEやめとけ~
というわけで、「SEやめとけ!」と言われる理由を15年以上のSE経験から解説しました。
長年、SEをやっていると色んな悪いところが見えてきますが、その中でも今回紹介したものは、SE生命にかかわる重要なものを厳選しました。
技術の発展や、時代の移り変わりとともに、改善されているものもありますが、まだまだ、苦難は続きます。
これを読んだあなたは、「そうだね。SEは辞めとこう」って感じてないでしょうか?
だいご
不安をあおるような、ネガティブなものだけしか挙げていないので、やむ負えませんね…。
しかし、そのネガティブな内容は、他の職種でも同じことが言えるます。
SEだけを大変だって思うのは安易です。
SEとして働く良い面も把握して、そのトータルでどちらがいいのか判断すべきです。
本ブログでも、SEの良い面を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SEほど、素晴らしい仕事はありません。
ぜひ、あなたもSEとしてデビューして、一緒にITの力で世の中を便利にしていきましょう!
だいご
それでは、楽しいSEライフを!
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