だいご
こんにちは!SE歴15年以上、SE転職相談員のだいごです。(⇒プロフィールはこちら)
SEの採用試験にも、適性検査があるみたいなんですが、どんな内容なんでしょうか?
対策とか、性格で落ちる場合もあるんでしょうか?
だいご
一般の採用と違ってSE特有の検査もありますので、その内容と対策を解説しましょう。
転職活動を始めて実際に企業との選考を進めると、書類審査や面接の他に、適性検査を行っている会社も多いですよね。
社長と従業員数名のような本当に小さい零細企業であれば、適性検査がない場合もあるでしょう。
しかし、実施する企業の方が断然多いのは確かです。
書類をしっかり準備して、面接もすらすら回答できたのに、適性検査で失敗するなんてことは避けましょう。
あなた自身の能力を存分に発揮して悔いのない転職にしなければなりません。
また、転職するタイミングは、年収をあげるチャンスでもあります。
年収が上げられそうな優良企業を逃してしまい、第二、第三希望の企業に内定してしまったら大変です。
年収を上げるどころか、むしろ下がってしまうリスクだってありえます。
そうならないためにも、適性検査の種類と内容をしっかり把握しておき、事前準備と対策を完璧にしておきましょう。
本記事では、転職で必要な適性検査の知識を解説し、どのように対策しておくべきかを解説していきます。
転職で給料アップ、残業ゼロ、スキルアップを実現するためにも、漏れなくノウハウを吸収しましょう。
だいご
転職で給料アップ、残業ゼロ、スキルアップを実現するためにも、漏れなくノウハウを吸収しましょう!
SE適性検査の種類と内容
まず初めに、採用活動で実施される適性検査の種類と内容について解説していきます。
現在、日本の企業で実施される適性検査の種類は、主なものが3つあります。
- CAB
- GAB
- SPI
順にひとつずつ解説していきます。
①CAB適性検査
日本SHL社が提供している適性検査(CAB:Computer Aptitude Batteryの略)です。
検査の内容は、暗算、法則性、命令表、暗号といった分野に分けられ、論理的な思考能力を図る問題が出題されます。
『暗算』は、基本的な四則演算が出題され、正確に素早く解けるかが問われます。概算での計算をいかに活用できるかがポイントです。
例
58.21 – 419 – 6.93 = ?
3952÷34 = ?
『法則性』は、ある一定の法則に沿って変化していく図形が並んでいて、空欄となっている部分に入るべき図形を予想する問題です。
『命令表』は、図形群と命令表があり、表にある命令を複数実行した結果、図形群がそれぞれどのように変化するかを回答する問題です。
『暗号』は、図形が暗号記号により変化していく様子から暗号の処理内容を予想し、問にある図形が暗号によりどのように変化するかを回答する問題です。
<例>
正方形の中の図形が円形の暗号にしたがって、下図のように変化している。
(1)空欄となっている図形にふさわしいものは選択肢A~Eのうちのどれか。
5つの図形がある法則性にしたがって並んでいる。空欄となっている図形にふさわしいものは選択肢A~Eのうちのどれか。
性格診断は、その名の通り人間性を判断するものです。自社に合う人材か判断したり、配属先を決定するための材料になったりします。
CAB試験全体的に、問題を解くスピードと正確性が求められており、事前の対策が必須です。
②GAB総合適性診断テスト
GAB(Graduate Aptitude Batteryの略)もCABと同様に、SHL社が提供している診断テストです。
CABがシステムエンジニアなどのIT関連職種の適性検査として用いられているのに対し、GABは総合商社や、証券会社など、高い知能を必要とする総合職用の検査として実施されています。
GABの出題内容は、言語、計数、性格診断となっており、CABと大きく違うのは言語があることです。
言語は、200~500文字程度の文章を読んで設問に回答していく形式で、論理的な思考によって文書の内容を理解する能力が問われます。
計数は、図や表が掲載してあり、それに対して設問がある形式で、図表の読み取り能力を問う問題が出題されます。
GABもCABと同様に、問題に回答するスピードが求められるため、じっくり1問ずつ解いていく時間はありません。
③SPI検査
SPIは、昔から日本でも行われてきているので知っている人も多いでしょう。
試験の内容は、能力検査と性格検査の2つに分かれています。
能力検査
ひとつ目の『能力検査』は、仕事をする上での必要となる基本的な知的能力を測る検査です。
言葉の意味や、話の主旨を正確に理解する力を測る言語分野と、数的な処理や論理的な思考力を測る非言語分野があります。
この2つの分野を測ることで、あなたのコミュニケーション能力や思考力などを判定します。
性格検査
2つ目の『性格検査』は、普段の考え方や行動に関する質問から、あなたの人間像や、仕事や組織への向き不向きを判定する検査です。
だいご
特に難しいことはなく、自分の普段の行動に合うか合わないかを素直に回答していくだけです。
SE適性検査の対策
次に適性検査を難なくパスするには、どうすればいいのか?その対策を解説します。
とにかく大事なことは、内容を抑えるだけでなく、実際にやってみることです。
そもそも、どんな問題が出るのか、わかっているのとわかっていないでは大きな差があります。
その差によって、自分ではなく別の人が採用されてしまうようなことを避けるためにも、しっかり対策しましょう。
対策としては、次の2つを活用するのがおすすめです。
- 対策本で慣れておく
- Web版で慣れておく
①対策本で慣れておく
それぞれの適性検査に合わせて、多くの対策本が発売されています。
これらの本で、事前に問題を解いて慣れておきしましょう。
オススメは下記の2冊です。
CAB、GAB対策
②Web版で慣れておく
市販品と並んでオススメしたいのが、Web版で試して慣れておく方法です。
適性検査自体を紙ではなく、PCでやる場合もあります。
特にSE転職では、ペーパーレスが主流ですので、PCを借りて実施する方が多いです。
下記のサイトでどんな問題が出題されるのか見れますので、事前に慣れておきましょう。
SE適性検査で落ちる人
では、SE転職の適性検査において、どんな人が落ちてしまうんでしょうか?
ズバリ、落ちてしまう人は、次のような人です。
- 対策をまったくしていない
- 企業のニーズに合わない
- 回答に一貫性がない
①対策をまったくしていない
これは、言語同断です。
事前に対策する方法がたくさんあるのに、まったく対策をせず、ぶっつけ本番…。
あなたの人生なんでいいんですけど、もったいないです。
そんなにやり込む必要はないですが、全体の雰囲気だけでも見ておきましょう。
だいご
仕事が忙しくて、時間がないという理由で、キャリアプランするチャンスを逃してしまうのはもったいないですよ!
②企業ニーズに合わない
これは、どうしようもないでしょう。
企業側が求めている人間性と合わないようなら、入社してからもうまくいかないのが目に見えています。
この場合は、諦めるしかありません。
気持ちを割り切って、次の会社をもとめて活動を続けましょう。
③回答に一貫性がない
自分の性格を良く見せようとしたり、嘘の回答をしていると、回答に一貫性がないとして落とされます。
あくまでも、嘘や見栄は張らずに、ありのままで回答しておきましょう。
正直に答えて、採用されなかったら、やむ負えません。
だいご
その会社に縁がなかったと思って、次の会社に向けて気持ちを切り替えましょう。
性格のSE適性検査への影響
続いて、どんな性格の人が適性検査において良い結果を勝ち取れるのか?という点について解説します。
適性検査では、あなたのSEとしての適性だけでなく、性格も数値化し、社員SEとして、仕事を遂行する能力があるかを判断します。
特にSEとして重視される性格は、次の5つになります。
- コミュニケーション能力
- こつこつ仕事をする力
- ストレスに耐える力
- 臨機応変に対応する力
- 知識を吸収する意欲
①コミュニケーション能力
SEとしてもっとも重要視されるのが、このコミュニケーション能力です。
ただ、プログラムを書ける能力があるだけでは、SEとしてやっていけません。
プログラムを書いていく為にも、他の担当や、他部署、他社の開発者と仕様調整が必要です。
さらに、スケジュールや、問題発生時の対応などなど、調整しなければならないことがたくさんあります。
それを、自分で主体的に調整していく能力が必須です。
②こつこつ仕事をする力
計画に合わせて、こつこつと作業を進める力も必要です。
大規模なプロジェクトになると、それだけ開発期間も長く、作り上げるプログラムの規模も甚大です。
一日二日で終わるものではありません。
何か月もかけて、設計から開発、テストというように、粛々と仕事を進める力が必要です。
③ストレスに耐える力
ひと昔のようなブラックな環境は激減してきているとはいえ、SEとして仕事をしている以上、無理をしなければいけない時期もあります。
さらに、IT業界は変わっている人が多いので、関わるのがめんどくさい人もたくさんいます。
そういった人ともうまくやりつつ、納期に追われ仕事を終わらせるような状況に耐えられる力が必要です。
だいご
いきなり切れる人もいますよね…。あぁ、めんどくさい。
④臨機応変に対応する力
SEの仕事は、日々、環境の変化にさらされていて、例えばこんなことが、日々の仕事の中で発生します。
- 急な仕様変更
- 作業ルールの変更
- グループ異動
- 問合せ、問題対応
ひとつの仕事に集中していられるような優しい環境ではありません。
仕事の最中に別な仕事が割り込んでくるんです。
これらの突発する割込みを、優先度付けてこなしていかなければなりません。
たまに、優先度付けがおかしくて、自分の興味がない仕事を後回しにする人がいますけど、論外です。
緊急度や重要度を考慮して、順序良くやれる能力が必要です。
また、優先度だけじゃなく、他部門との調整や上司との調整も状況に合わせて、やれる力も必要です。
言われるがままではなく、自分から作業を調整して、進めやすいベストな方法を常に考えていかなければなりません。
⑤知識を吸収する意欲
IT業界は日々進化しており、技術やサービスが目まぐるしく変わってきています。
そのため、開発や試験に使用する環境も進化しており、その都度、使い方を覚える必要があります。
新しいプロジェクトにアサインされても、新しい仕様や開発ツールを覚えるという、覚える地獄が永遠に続きます。
こういった時に、覚えることを苦痛と感じずに、フレッシュな気持ちで吸収できる人が求められます。
また、自分から最新のIT技術を学ぶ姿勢も必要です。
自主的に勉強会に参加して、新しい技術を習得し、自分を成長させ続けるような姿勢です。
会社から言われて学ぶのではなく、自分から学び続ける人は、どの会社でもやっていけます。
まとめ ~ SE転職での適性検査 ~
というわけで、SE転職の適性検査について以下の内容を解説してきました。
- 適性検査の種類と内容
- 適性検査の対策
- 適性検査で落ちる人
- 性格の適性検査への影響
採用企業側では、これらの適性検査で、あなたの能力と性格を判断しています。
会社のやり方に合わなそうとか、能力や性格に難ありなど、よっぽど悪い結果にならなければ、不採用となることはありません。
しかし、事前にその対策を行っておくことは大切です。
もし、あなたと同じようなスキルと経験をもっている人が同時に応募していた場合を考えてください。
書類選考でも、面接でも五分五分…。
ではどうするか?というと、適性検査の結果が悪い方を落とすのです。
採用担当者からすると入社してから、弊社でうまくやっていけそうか?すぐに辞めないか?
という不安を解消してくれるのは、適性検査の結果になるのは間違いありません。
そういった意味でも、この適性検査を大切にし、しっかり対策を行って万全の状態で採用にのぞみましょう!
だいご
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